韓国人と話していて日本の地名を伝えたり、アイドルのイベントのために自分の名札を作ったりする時、「日本語の名前って韓国語でどう書くんだろう?」と思ったことありませんか?
韓国語と日本語は文法的に似ているところが多いですが、発音や文字は全く異なるため、日本語をハングルに書き換えるのは意外と難しいんです。
そこで今回は日本語の50音を韓国語で表記する方法と、その際の注意点等を説明していきたいと思います。
最後にあいうえお表も紹介してるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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知っておくと覚えやすい!ハングルの仕組み
50音の書き方を紹介をしても、絵を覚えるように全ての文字を覚えるのは大変ですよね。
そこで50音を紹介する前に、ハングルの仕組みについて簡単に紹介したいと思います。
ハングルはローマ字と同じように、母音と子音が合わさって1つの音が作られます。
例えばnの発音の子音「ㄴ」に、aの発音と同じ「ㅏ」という形の母音が合わさったとします。
ㄴ(n) + ㅏ(a) = 나 (na)
このようにハングルは子音と母音の組み合わせでできているので、仕組みさえ理解できれば50音も簡単に覚えることができます。
韓国語の母音は21個ありますが、50音を表記するのに必要な母音は以下の9個。日本語は母音が少ないので、まずはこの9個を覚えておけば50音はすぐに読めるようになります。
a | i | u | e | o |
ㅏ | ㅣ | ㅜ /ㅡ | ㅔ | ㅗ |
ya | yu | yo | ||
ㅑ | ㅠ | ㅛ | ||
wa | wo | |||
ㅘ | ㅝ |
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韓国語のあいうえおを書いてみました!50音
それでは各行ごとに、韓国語での50音の書き方を紹介していきます。
あ行の書き方
あ行の書き方はこちら。
あ | い | う | え | お |
아 | 이 | 우 | 에 | 오 |
表を見てもわかるように、全てに「ㅇ」という文字がついてますよね。
「ㅇ」は無音を表しています。つまり無音+母音になるので、母音がそのまま発音されるというわけです。
か行の書き方
か | き | く | け | こ |
카(가) | 키(기) | 쿠(구) | 케(게) | 코(고) |
か行の表記には少し注意が必要です。
基本的には最初に書かれた表記を使えばいいのですが、か行が単語の頭に来る場合はかっこの中の表記を使ってください。
例えば鎌倉をハングルで書いた場合、単語の頭にくる「か」は「가」、単語の途中にくる「く」は「쿠」と表記します。
これは「ㅋ」は k の発音で、「ㄱ」はもともと g の発音なのですが「ㄱ」は単語の頭にきた時発音が強くなり、 k に近い発音になるという特徴があるためこのように表記されます。
なので「ㄱ」を単語の途中で使うと g の発音になるため、「が・ぎ・ぐ・げ・ご」の発音になります。
が | ぎ | ぐ | げ | ご |
가 | 기 | 구 | 게 | 고 |
少し難しく感じるかもしれませんが、使っているうちに慣れてくると思います。
さ行の書き方
さ | し | す | せ | そ |
사 | 시 | 수 | 세 | 소 |
さ行は、 s を表す子音「ㅅ」と母音を合わせて表記します。
濁点がついた場合は j を表す「ㅈ」と組み合わせて表記します。「ㅈ」は j の音を表すため、「ざ・ず・ぜ・ぞ」の発音を正確に表すことはできず、「ジャ・ジュ・ジェ・ジョ」という発音になります。
ざ(ジャ) | じ | ず(ジュ) | ぜ(ジェ) | ぞ(ジョ) |
자 | 지 | 즈 | 제 | 조 |
また韓国には日本語の「う」という母音に該当する母音が2種類あり、この場合は「ㅜ」ではなく「ㅡ」の方が「ず」に近い発音のため「즈」と表記する場合が多くなっています。
た行の書き方
た | *ち | *つ | て | と |
타(다) | *치 | *츠 | 테(데) | 토(도) |
た行の場合、「た・て・と」と「ち・つ」に使われる子音が異なるため注意が必要です。
韓国語にはもともと「つ」という発音がありません。
「ち・つ」に使われる「ㅊ」は ch の音を表しており、「츠」は「チュ」に近い発音になります。
また「た・て・と」の表記は、か行と同じように、単語の頭にくる文字とそれ以外の文字で使い分ける必要があります。
「ㄷ」が単語の途中に来た場合、 d の発音になるため濁点を表すことができます。
だ | (じと同じ) | (ずと同じ) | で | ど |
다 | 데 | 도 |
な行の書き方
な | に | ぬ | ね | の |
나 | 니 | 누 | 네 | 노 |
な行は n の音を表す「ㄴ」と母音を組み合わせて表記します。
は行の書き方
は | ひ | ふ | へ | ほ |
하 | 히 | 후 | 헤 | 호 |
は行は h の音を表す「ㅎ」と母音を合わせて表記します。
ま行の書き方
ま | み | む | め | も |
마 | 미 | 무 | 메 | 모 |
ま行は m の音を表す「ㅁ」と母音を組み合わせて表示します。
や行の書き方
や行は今まで使っていた母音ではなく、「ㅑ」「ㅠ」「ㅛ」を使って表記します。
日本語の場合、や行は母音ではありません。しかし韓国語の場合、や行は母音として認識されます。
つまり、あ行と同じように無音を表す「ㅇ」に母音を組み合わせることで、母音がそのまま発音されます。
や | ゆ | よ | ||
야 | 유 | 요 |
ら行の書き方
ら | り | る | れ | ろ |
라 | 리 | 루 | 레 | 로 |
ら行は、 l と r の音を表す「ㄹ」と母音を合わせます。
わ行の書き方
わ行も仕組みとしてはや行と同じです。
韓国語では wa と wo を表す母音があるため次のように表記します。
わ | を | |||
와 | 워 |
ん行の書き方
ハングルでは「ん」という音を単体で表記することができません。
例えば「ハン」と表記した場合、日本語だと「ハ」「ン」の2文字になりますが、韓国語だと n の音を表す「ㄴ」を使って「한」と一文字で表します。
「は」を表す「하」に「 ㄴ」を足したと考えるといいかと思います。
なので「ん」をハングルにしたい場合は、その前にくる文字の下に「ㄴ」をつけると覚えておきましょう。
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韓国語で50音を書いてみよう!あいうえお表
ここまで50音の表記方法について詳しく説明しながら紹介しました。
ここで50音の表記を一気に確認できる表を準備したので、確認用として使ってみてください。
あ | い | う | え | お |
아 | 이 | 우 | 에 | 오 |
か | き | く | け | こ |
카(가) | 키(기) | 쿠(구) | 케(게) | 코(고) |
さ | し | す | せ | そ |
사 | 시 | 수 | 세 | 소 |
た | *ち | *つ | て | と |
타(다) | *치 | *츠 | 테(데) | 토(도) |
な | に | ぬ | ね | の |
나 | 니 | 누 | 네 | 노 |
は | ひ | ふ | へ | ほ |
하 | 히 | 후 | 헤 | 호 |
ま | み | む | め | も |
마 | 미 | 무 | 메 | 모 |
や | ゆ | よ | ||
야 | 유 | 요 | ||
ら | り | る | れ | ろ |
라 | 리 | 루 | 레 | 로 |
わ | を | |||
와 | 워 | |||
ん | ||||
ㄴ |
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これでバッチリ!韓国語の50音の勉強に活かして下さい
今回は韓国語での50音の書き方を紹介しました。
初めは難しく感じるかと思いますが、書いてるうちに覚えてくると思います。
ぜひあいうえお表を参考にしながら、様々な場面で活用してみてください。
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